
卒園・卒団文集を作成するにあたって
レスキュープリントではこれまで数多くの「卒園・卒団文集」の作成のお手伝いをさせて頂きました。
保育園などによってシチュエーションは様々ですが基本的には先生などはノータッチで進むことが多く、保護者の方がメインとなって作成していく形になります。
そしてそれを取りまとめ、作成を進めていくのが、その学年の会長様や副会長様というパターンが多いです。
そんな卒園文集作成に関してお電話を頂く際に、圧倒的に多いお言葉は・・・

「印刷の事は素人なので
何もわからないのですが・・・」
という不安の声。
大丈夫です。当たり前です。
印刷の事に関して詳しい人がたまたま保護者の中にいて、文集の担当になる、という事の方が稀です。
ここではそんな不安を感じている保護者の方へ、少しでも安心してもらえるような内容を記載していきます。
作るにあたって事前に確認しておきたいこと。
「必要になるのは3月だから、まだまだ時間に余裕があるから大丈夫♪」
そう思って年明け位から準備をされるパターンもありますが・・・
実は・・・
殆どの場合、9月、10月位から準備を始められる方が多いです。
実際にレスキュープリントへの問い合わせもこの時期に多くなってきます。
特に原稿を作成するにあたり、他の皆さんから集めなければいけない原稿には「遅れ」がつきものです。協力をお願いする相手に時間の余裕を与えてあげるためにも、まずは最初の準備は早めに行う事が成功の秘訣です。
また、保護者様が中心となって作成する場合、冊子作成には予算を集めないといけません。他の保護者の方から費用を徴収するにあたり、まずは予算を決め、その分の徴収金額を踏まえた上で、作成するか否かのアンケートをとりましょう。

作る?作らない?
また、その際に原稿を作成するにあたり、全ての保護者様がパソコンなどで作業出来るとは限りません。作成して頂く環境や要望などもアンケートで意見を集めることが出来ると原稿の収集がスムーズになります。
予算の決め方について
予算に関しては作成する数量、冊子のページ数、冊子の仕様によって変わってきます。
・数量:配布するお子様の数と、お世話になった先生、監督コーチの分、予備も含めてお考え下さい。
・ページ数:一般的に多いページ構成としては
表紙、クラスメイト・チームメイトの写真ページ、行事のページ、園児・選手個人のページ、先生・監督コーチからのメッセージ、裏表紙、といった構成となる事が多いです。
・冊子の仕様:
冊子の形は様々です。最も一般的なのは「無線綴じ冊子」という形。ページ数も多く使う事が出来、一番冊子として仕上がりはしっかりしたものになります。
ページ数が少なく、予算もかけられないという場合は「中綴じ冊子」という形で作成する事も出来ますが、作成が可能なページ数としては表紙も含めて40ページ程となります。
また、チラシのようにバラバラに印刷を行い、ポケット付きのクリアファイルにご自分でファイリングしていくという方法もあります。
どの冊子の形が良い、ということはありません。予算やページ数によって冊子の仕様を決定していきましょう。
上記の情報が固まれば大体の予算を把握できます。
レスキュープリントでは御見積も無料で対応していますのでお気軽にご相談ください。
原稿の作成について
原稿を作成していくにあたり、2つのパターンがあります。
・印刷データを作成する。
・紙原稿をベースで作成する。
どちらの場合も様々な特徴があります。
原稿をデータで作成する場合 | 原稿を紙で作成していく場合 |
・かかる費用は印刷代と製本代のみ | ・原稿のスキャニング料金が発生 |
・PCを扱うある程度の知識が必要。 | ・PCを扱う知識は不要。 |
・印刷の仕上がりが綺麗 | ・紙原稿をスキャンするので影などが出やすい |
・原稿の修正が可能 | ・原稿の修正が困難、書き直しなどが生じる |
・原稿を収集する際に各家庭でパソコンの有無やスマホでの作業など環境が違う事でデータが統一できないことがある。 | ・ベースとなる用紙を渡せばそれに対して各家庭で制作をしてもらえる。手書きの部分や手書きのイラストも入れることができる。 |
・全体的にキッチリとした仕上がり | ・手作り感が溢れる温かいイメージの仕上がり |
どちらのパターンでもメリットとなる部分や、少しデメリットとなる部分もあります。繰り返しになりますが、決してどちらがいいという訳ではありませんので原稿の作成に関してヒアリングを行いながら決めて行くとよいでしょう。
ページの構成は?何を入れればいいの?

表紙
表紙はその冊子の顔とも言える部分になります。
園やチームの名前と年度を入れることが一般的ですが、それ以外の部分で、無料の素材を使って可愛らしくアレンジしたり、集合写真を入れて園児の笑顔があふれる表紙にしたりと、こだわりをたくさん詰め込んだ表紙を作成しましょう。
この時に忘れていけないのは「裏表紙」の存在。
同じようなベースのデザインで冊子の裏側に来る裏表紙を作成することで全体的に統一感を出すこともできます。
無線綴じで作成する場合は冊子の背になる部分も印刷されますので、表紙の左右は余裕をもったデザインにすることで、背の部分も同じベースで印刷を行う事が出来ます。
行事一覧と園児・選手の名前
行事一覧は年間を通じて行われたスケジュールをいれるページになりますが、行事の開催によっては卒園卒団のギリギリまで作成出来ない事もありますので、細かな行事は省いて大まかな行事と開催月程度の掲載が一般的となります。
園児・選手の名前に関しては事前に作成しておけるページになります。失礼の無いように誤字などのチェックを行っておきましょう。特に「高」⇒「髙」の間違いや、「渡辺」⇒「渡邊(渡邉)」などの間違いが多くあります。ご注意ください。
各個人のページ
各個人のページに関してはそれぞれの個性が出るページになりますが、担当者様がある程度のフォーマットを用意することが大事です。また手書きで作成してもらう時にはスキャンすることも考えて薄い鉛筆などではなく濃い目のペンなどで記入して貰う事が、綺麗な冊子を作るポイントになります。写真や飾りを貼り付けたりする場合はフチまでしっかりと貼り付け、スキャン時に影が出ないようにしましょう。
原稿作成のポイント「塗り足し」
また、ここで印刷物の仕上がりに大きく差をつけるポイントが「塗足し」を意識しているかどうか。
一般のコピー機や家庭用のプリンターなどで定型サイズの印刷を行う時に、どうしても周囲に白いフチが出てしまいます。白いフチが出てしまうのは嫌だからページ全体の背景を白にしてしまうのも一つの手法ですが、選択肢がなくなってしまうのも嫌ですね。
その時に「塗り足し」というものを意識して原稿を作成していくとフチまで色を付けた素敵なページや表紙に仕上げることが出来ます。
塗り足しに関しては以下のコラムで説明しておりますので一度ご覧ください。
最後に
文集担当という役員はお子様を持つ保護者の方であれば誰でも回ってくる可能性があります。
何もわからず誰に聞けばいいのか、何から始めればいいのか・・・という不安を一つでもなくしたいと思い、今回の記事を作成しました。
担当の方が不安の一つを解消出来れば
担当の保護者が困っている姿を見たときに、「こんなサイトがあったよ♪」と言って頂けるようなサイトになれば、と思い、レスキュープリントは営業しています。
素敵な思い出、記念のお手伝いをスムーズに進行していくためにも、まずはお気軽にお電話でご相談ください。
また、卒園・卒団文集については下記のページでも詳しくご説明しています。
冊子にした時の実際のサイズ感や、過去の事例を元にした参考金額、使用する用紙についての簡単な説明も記載しております。
こちら、是非チェックしてみてください。

Profile:
坂下大輔
コピンピア一筋21年。会社随一のアイデアと閃きで、社内外に向けたいくつもの企画を成功に導き社長賞を何度も受賞。知識よりも感覚で仕事をするのが好きで、簡単なデザインならデザイナーに依頼せずに自分で作成してしまうことも。社員旅行では宴会ではしゃぎ過ぎる一面も持ちながら、息子の影響でお寺巡りにはまっている。日本酒が大好きなのに焼酎が飲めないという変わったお酒好き。