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これまでレスキュープリント110番のコラム内でも多く取り上げてきた「無線綴じ冊子」。ページ数の多い報告書やテキスト、文集などで活躍しているこの冊子ですが、お客様との打ち合わせの際、

「背中の部分に文字は入りますか?」

「今回の冊子はどれくらいの厚みになりますか?」

そういったご質問を多く頂きます。

もちろんお聞き頂ければ担当スタッフがお伝え出来ますが、背中の部分、つまり背表紙にタイトルと入れたい、作成した日付を入れたい、作者の名前を入れたい、という方のために、背表紙の厚みのイメージについてお話させて頂きます。

「無線綴じ製本」「無線綴じ冊子」とは一般的に本文用紙を表紙でくるみ、背中部分を接着剤で綴じる形の製本方式となり、「くるみ製本」とも言われる製本方式です。

一般的には頁数の多い印刷物を製本するのに向いており、その厚みの分だけ背表紙が出来るため、背文字も印刷する事が出来、製本を整理する時に一目で製本の内容が把握出来るというメリットがあります。

背表紙に文字を入れる事で保管時に管理がしやすくなり、棚に並べた状態でも取り出しやすくなります。

ただし、背表紙を入れるためには、ある程度の厚み(5mm程度)が必要になります。

本文用紙を上質紙70kとした場合100頁位のページ数が必要になりますのでご注意ください。

無線綴じの背文字

作成する無線綴じの厚み、つまり背表紙となる部分の厚みは、本文に使用する用紙、表紙に使用する用紙、本文のページ数によって決まります。

計算方法は以下の通り。

製本の背幅の計算方法

こちらの計算式を使用すれば無線綴じ冊子の厚みがわかり、背表紙に文字を入れる事が出来るか、また可能な場合はデータを作成する事が出来るのです。

とはいえ用紙の厚みがわからなければ計算も出来ません。

一般的な用紙の厚みは以下の通り。コート紙とマットコート紙、上質紙の同じ斤量でも厚みが違うという所もポイントです。

コート紙の場合厚み(mm)
コート73k0.068mm
コート90k0.083mm
コート110k0.103mm
コート135k0.13mm
マットコート紙の場合厚み(mm)
マットコート70k0.08mm
マットコート90k0.108mm
マットコート110k0.138mm
マットコート135k0.174mm
上質紙の場合厚み(mm)
上質55k0.081mm
上質70k0.1mm
上質90k0.127mm
上質110k0.152mm
上質135k0.182mm
その他用紙厚み(mm)
色上質紙 中厚口0.095mm
色上質紙 厚口0.11mm
色上質紙 特厚口0.15mm
色上質紙 最厚口0.18mm
レザック66 175kg0.23mm

◆冊子の厚みの例

ここでいくつか無線綴じ冊子の厚みの例を挙げてみましょう。

CASE①卒園・卒団文集作成

思い出となる卒園文集、卒団文集の作成で、写真を多く入れるため、本文は光沢のあるコート紙90k、表紙は同じく写真を入れたいのでコート紙の135kを使用、ページ数は50頁とした場合。

50頁×0.083mm(コート90k)÷2+0.13mm(コート135k)×2=2.335mm 背幅は約2.335mm


CASE②オリジナルテキスト

セミナーへの受講者に向けたオリジナルのテキストを作成したい。本文への書き込みを予定しているので本文の用紙は上質紙70kを使用、表紙はカラーで印刷をしたいのでマットコート135kで作成し、本文のページ数は100頁を予定とした場合。

100頁×0.1mm(上質70k)÷2+0.174mm(マットコート135k)×2=5.348mm 背幅は約5.348mm


CASE③事業報告書

報告書の作成にあたり、本文を上質紙の70k、表紙は少し高級感を持たせたいのでレザックの175kを使用したい。ページ数が多くなり200頁の冊子となる予定の場合。

200頁×0.1mm(上質70k)÷2+0.23mm(レザック66 175k)×2=10.46mm 背幅は約10.46mm


いくつか例を挙げてみましたが、このような感じで冊子の背幅が決まってくるのです。

ただし無線綴じだからといって全て背文字を入れる事が出来るわけではありません。背文字を入れるにはある程度の「厚み」が必要となります。

背文字を入れる事が出来る厚みは最低でも3mmは必要とされています。

3㎜以下の厚みの背表紙に背文字を入れる場合、文字のサイズが非常に小さいものとなり、読みにくくなってしまうばかりか、製本時の微妙なズレにより、背文字が表紙側や裏表紙側にはみ出してしまう事があります。今回ご紹介した3つの例の中ではCASE①の文集に関しては背文字を入れるという事はおススメしておりません。

無線綴じ冊子の背幅が十分にあるとわかったので、背文字を入れたいけど、どうやってデータを作ればいいかわからない・・・という声も非常に多く頂きます。

illustrator等のデザインソフトを使い慣れている方であれば、背幅も考慮したサイズで表紙データを作成する事が出来るでしょう。

しかしその他のツールで作成する場合、背幅を考慮しながら縦書きで背文字を作成する、というのは難易度が高い作業になってしまいます。また、縦書きをした際に2桁の数字が縦に並んでしまってヤキモキされた方もお見えになるのではないでしょうか?

レスキュープリントでは背文字の作成については無料で対応させて頂きます。ただし作成する背文字のフォントなどについては御希望のフォントで対応出来ない場合もありますので予めご了承ください。

作成した背文字の確認についてはPDFなどで仕上がりイメージを確認して頂く事が可能です。

印刷した状態で確認したいという方は事前サンプル作成サービスを御利用頂き、実際の冊子のイメージをご確認ください。

背文字を入れる事で本棚などに並べて収納する際に、一目で冊子の種類や内容を判別しやすい冊子を作成する事が出来ます。特に年度ごとに作成する年次報告書や学会誌、文集に関しては背表紙に作成した粘土や号数等を入れる事で順番通りに並べる事が出来ます。

是非今回お伝えした背幅の計算方法を参考にして頂き、自分が作成しようとしている無線綴じ冊子のイメージを明確にして頂ければと思います。

ご自分で計算するのが面倒だという方は、スタッフにご相談頂ければ仕上がる冊子の厚みをお伝えする事が出来ます。お気軽にご相談ください♪

レスキュープリントは岐阜県(岐阜市)と愛知県(名古屋市・一宮市)で合計3店舗を展開しています。東海地区のお客様に関しては店頭にて直接スタッフとご相談、打ち合わせが可能です。最寄りの店舗へお電話頂き、ご来店頂く日時をお伝えいただければスタッフが対応いたします。

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もちろん配送による全国対応も可能となっております。


Profile:

坂下大輔 
コピンピア一筋21年。会社随一のアイデアと閃きで、社内外に向けたいくつもの企画を成功に導き社長賞を何度も受賞。知識よりも感覚で仕事をするのが好きで、簡単なデザインならデザイナーに依頼せずに自分で作成してしまうことも。社員旅行では宴会ではしゃぎ過ぎる一面も持ちながら、息子の影響でFC岐阜とお寺巡りにはまっている。日本酒が大好きなのに焼酎が飲めないという変わったお酒好き。

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