
取扱説明書とは、機械や器具といった製品の使い方や取扱い方、注意事項を記載した書類を指します。
マニュアルと同義と捉える方がいらっしゃいますが、マニュアルは規範や規定、行動規則を記したもので、取扱説明書とは意味が異なります。
製品を作成する上で必要となる「取扱説明書」。今回はそんな「取扱説明書の印刷」にかかるコストについて、少しでもお値打ちにするお手伝いをすべく、いくつかポイントをご紹介させて頂きます。
ページ数・印刷方法による原価削減のポイント
取扱説明書には代表的なものとして以下の内容が含まれます。
・品名 | ・取扱上の注意事項 |
・仕様 | ・修理等に関する事項 |
・部品の名称、操作方法 | ・消費者相談窓口に関する事項 |
・付属品の名称 | ・事業者の名称及び所在地 |
上記内容を主軸に商品イラスト等を用いて制作を行います。
その上で印刷方法として冊子(中綴じ製本、無線綴じ製本)、1枚物(折りパンフレット、二つ折り、三つ折り、観音折り)から選ぶ必要があります。
冊子よりも1枚物が安くなることはイメージとしてわかりやすいかと思われますが、1枚物の中でも折り数を減らすことでより安く作成することができるので、ページ数の制限(中綴じ製本は4ページ毎に作成する必要がある等)はあれど、できるだけ少ないページ数での作成が必要です。
製本方法の特徴は以下のとおりです。

◆中綴じ冊子で「取扱説明書」を作成する場合
多く使用される様式としては中綴じ製本が挙げられます。
特徴として・・・
・安価で短納期にも適している。 |
・印刷は必ず4 ページ毎になる |
・ページ数が多すぎる場合、ページを束ねる針金の強度が弱くなる。また、針金に問題がな い場合でも紙の厚みに応じて折り目付近が盛り上がる可能性がある。 ※目安としては20 ページ前後がお勧めです。 |
以上のメリット・デメリットがあります。
詳しくは過去のコラムをご覧ください。
◆無線綴じ冊子で「取扱説明書」を作成する場合
次に無線綴じですが、中綴じ製本と比較して・・・
・印刷は2 ページ毎になる。 |
・ページ数が多くても影響はない。 |
・比較的安価ではあるものの、中綴じ製本と比較すると高価、納期も数日余分に掛かる。 |
以上のメリット・デメリットがあります。
詳しくは過去のコラムをご覧ください。
◆折りパンフレット形式で「取扱説明書」を作成する場合
折りパンフレット形式で、1 枚の用紙を折ることでページ数を作成します。

基本的には4,6,8 ページ等少ないページ数で足りる場合に用いられます。
メリットとしてコストが安い事が挙げられますが、表示面や表示サイズには限界があります。
展開サイズやどういった折り方になるのかは下記コラムよりご確認ください。
カラー?モノクロ?色数による原価削減のポイント
ここでいう色数とは「モノクロか、モノクロではないか」という内容となります。
よくあるご質問に色数についての価格相談がありますが、モノクロではない場合、色数は増えても価格は変わりません。
具体的には、20頁構成の取り扱い説明書を100部作成しようとした場合・・・
中綴じ製本 カラー印刷 20 ページ 100 冊 32,000 円 |
モノクロ印刷 20 ページ 100 冊 18,500 円(▲13,500 円) |
このようにカラー印刷とモノクロ印刷では価格が大きく変わる為、色数は原価削減に大きく関係します。

印刷用紙による原価削減の御提案
紙の厚みを考える場合様々な単位がありますが、ここでは”連量”という言葉にてお伝えしま
す。
連量とは原紙を1,000 枚重ねた時の重さを指す用語で、単位はkg で表記されます。
例)ポスター 光沢紙印刷の場合135kg が多く使用されます。
さて、取扱説明書ですが、中綴じ、無線綴じ製本にするのか、1 枚物にするのかで考え方は変わりますが、よく使われる用紙としては普通紙(上質紙)70kg が選ばれます。
イメージとしてはコピー用紙程度の厚みです。
理由としては折った際、綴じた際に嵩張らない点ですが、逆に1 枚物の場合はもっと厚手の紙135kg 前後を使用されるケースもあります。
紙の種類や特徴については下記の通りです。

ここで重要な内容は紙が厚くなると価格が高くなるという点です。
同じ上質紙であっても
70kg モノクロ印刷と110kg モノクロ印刷を比較した場合1枚(2ページ)当たり4円の違いが生まれます。 ページ数、冊数が増えるとこの些細な違いが大きな金額の違いとなる為、安く作成することを検討する中で紙の厚みも大切な内容となります。
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取扱説明書を安く作成するポイントを今回ご説明しました。
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Profile:
福田 邦正
数々の社内表彰を受ける、いま最も勢いがある社員の一人。ベテラン社員たちが尻込みする中、早々に会社公式X(旧Twitter)を立ち上げ、日々の更新を日課としている。中途採用組ながら、オンデマンド印刷や大型インクジェットプリントの知識だけでなく、創業からの社業である複写業務にも精通するオールラウンドプレーヤー。特にイベント関連ツール、移動販売の販促ツールの作成を得意とする。その豊富な知識と前職である金融機関勤務の経験を活かしたお客様対応力は社内屈指であり、顧客からの信頼も厚い。プライベートでは夜な夜な筋トレに精を出す2児のパパ。好きなプロテインの味はチョコレート。業務報告よりも筋トレ報告の方が多くなり、直属の上司を悩ませてしまうこともある。