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印刷データ作成時の注意点と製本・面付けの基本

印刷物の中でも、情報量が多く、ページ構成に工夫が求められる「冊子」。その中でも「中綴じ冊子」は、印刷コストと製本の仕上がりのバランスが良く、企業のパンフレットや学校の広報誌、イベントのプログラムなど、幅広い用途で活用されています。

今回は、中綴じ冊子を印刷・製本する際に知っておきたい「見開き」の考え方と、印刷データ作成時の注意点、そして面付けの基本について、わかりやすく解説します。

【まずはおさらい】中綴じ冊子とは?

中綴じ冊子とは、複数の紙を重ねて中央をホッチキス(針金)で綴じる製本方式です。印刷物としては比較的安価で、短納期にも対応しやすいため、オンデマンド印刷や小ロット印刷にも適しています。

見た目はシンプルですが、製本の仕組みや印刷面の構成によっては、思わぬ落とし穴があることも。特に「見開きページ」を意識したデザインをする場合、印刷データの作り方に注意が必要です。

見開き(みひらき)とは?

「見開き」とは、冊子を開いたときに左右に並ぶ2ページのこと。たとえば、表紙をめくったときに現れる「2ページ+3ページ」、その次の「4ページ+5ページ」などが見開きです。

絵本やパンフレットなどでは、左右のページをまたいで1枚のビジュアルを配置する「見開きデザイン」がよく使われます。視覚的なインパクトが強く、印刷物としての訴求力を高める効果があります。

見開きデータで作成する際の注意点

見開きデザインを採用する場合、印刷データ作成時に以下の点に注意しましょう。

① ページ順と構成を正しく理解する

中綴じ冊子は、製本の都合上、ページ数が4の倍数で構成されます。たとえば、8ページの冊子なら以下のような構成になります。

実際のページ順印刷時の面付け順
表紙(1P)8P + 1P
2P + 3P2P + 7P
4P + 5P6P + 3P
裏表紙(8P)4P + 5P

このように、印刷時の面付け順と実際のページ順は異なるため、見開きデザインをする際は「どのページが見開きになるか」を事前に確認することが、印刷トラブルを防ぐ第一歩です。

上記の面付け順イメージをイラストにするとこのような感じです。

② ノド(綴じ部分)に注意する

中綴じ製本では、中央の綴じ部分(ノド)に紙が折り込まれるため、見開きデザインをする際に絵柄や文字がノドにかかると、印刷後に見えづらくなることがあります。

対策
重要な要素はノドから5mm以上離す
背景画像は左右ページに分けて配置し、中央で自然につながるように調整する

③ ページ単位で作るか、見開き単位で作るか

デザインソフトによっては、1ページずつ作成する方法と、見開き(2ページ分)を1つのアートボードで作成する方法があります。

おすすめ
見開きデザインを多用する場合は、見開き単位で作成し、後からページ分割する。
通常の冊子構成なら、1ページずつ作成し、見開きになるページを意識してデザインする。

いずれの場合も、印刷・製本の工程を意識したデータ作成が重要です。

面付けとは?

「面付け」とは、印刷用紙に複数のページを配置する作業のこと。中綴じ冊子では、製本時に折りたたんだときに正しい順番になるように、特殊な配置をします。

たとえば、8ページの冊子では以下のような面付けになります:

用紙の表面用紙の裏面
8P(左)+1P(右)2P(左)+7P(右)
6P(左)+3P(右)4P(左)+5P(右)

このように、見開きで配置したいページが、印刷時には別の面に分かれることもあるため、依頼する印刷会社に「見開きデザインがある」ことを事前に伝えることが、製本トラブルを防ぐポイントです。

印刷データ作成時の実践ポイント

オフィス系データやCanvaなどで作成したPDF入稿の場合

● ページ順に1ページずつ作成し、PDFで保存
● 見開きデザインがある場合は、該当ページを見開きで作成し、印刷会社に指示を添える
● トンボ(裁ち落とし線)や塗り足し(3mm)を忘れずに

Illustratorの場合

● 見開きアートボードを使用する場合は、ページ分割の設定に注意
● ページ番号の管理をしっかり行う
● 面付けは印刷会社が行う場合が多いため、ページ順のPDFで入稿するのが基本

印刷会社との連携がカギ

見開きデザインを採用する場合、印刷会社との連携が非常に重要です。以下のような情報を事前に伝えておくと、製本時のトラブルを防げます:

見開きデザインの有無と該当ページ
中綴じ冊子であること
ページ数と構成
入稿形式(PDF、Illustratorなど)

また、印刷会社によっては「面付け済みのデータ」を求める場合もあるため、事前に確認しておきましょう。製本方式や印刷機の仕様によっても対応が異なることがあります。

見開きデザインは「イメージ」と「確認」が命

中綴じ冊子における見開きデザインは、視覚的な魅力を高める一方で、印刷データ作成や製本工程において注意すべき点が多くあります。

● 見開きになるページを正しく把握する
● ノドの処理に気を配る
● 印刷会社との連携を密にする

これらを意識することで、印刷・製本の品質を高め、仕上がりに満足できる冊子が完成します。レスキュープリント110番では、こうした細かな疑問にも丁寧にお応えしています。ぜひお気軽にご相談ください。

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レスキュープリントでは店舗での打ち合わせも可能です

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最後に

今回は普段の生活の中でなかなか耳にすることがない、無線綴じ冊子の「ノド」についてお話しさせて頂きました。この言葉自体を知らなくても問題はありませんが、やはり冊子作成する上で余白の設定を上手く行う事で、見やすい冊子に仕上げる事が出来ます。

いざ、冊子を作ろうと思った時に、「そういえばノドに注意ってどこかに書いてあったなぁ~」と思い出して頂ければ幸いです。


Profile:

坂下大輔 
コピンピア一筋21年。会社随一のアイデアと閃きで、社内外に向けたいくつもの企画を成功に導き社長賞を何度も受賞。知識よりも感覚で仕事をするのが好きで、簡単なデザインならデザイナーに依頼せずに自分で作成してしまうことも。社員旅行では宴会ではしゃぎ過ぎる一面も持ちながら、息子の影響でFC岐阜とお寺巡りにはまっている。日本酒が大好きなのに焼酎が飲めないという変わったお酒好き。

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