
以前にもご紹介させて頂きました「ヨコ型」の冊子。
展開した時に広く印刷面を使用出来る事から住宅関係の冊子や自動車・メーカーのカタログ冊子などで多くのお問い合わせを頂いております。
今回は「冊子」という製本ではなく、短辺を折る形で仕上げる、二つ折りタイプの横型パンフレットのご紹介です。
中綴じ冊子や無線綴じ冊子にするようなページ数ではないものの、写真やイラストを大きく使用し、インパクトのあるパンフレットを作成したい、という場合におススメとなります。
冊子タイプの詳細については以下のコラムでご説明をしています。
ヨコ型折りパンフレットの印刷とは
冊子タイプと同様に、横型の折りパンフレットは長尺の用紙を使用します。
紙のサイズは普段よく目にするA4サイズやA3サイズ、といったサイズで決まっているわけではありません。四六判(788mm×1091mm)や菊判(636mm×939mm)といった紙のサイズを断裁して各サイズの用紙を作成していきます。したがって作成したいサイズに合わせた用紙を準備する事で長尺の印刷物を作成する事が出来ます。
もちろんオフセット印刷などで大きな紙に面付けを行い印刷する方式であれば長尺のデザインも印刷可能ですが、大量印刷をメインとするオフセット印刷という方式では、小部数・小ロットの印刷は不向きとなります。
そこで少部数印刷に適したオンデマンド印刷機が役に立つわけですが、全てのオンデマンド印刷機が長尺の印刷に対応できるわけではありませんので、小部数を得意とするネット印刷会社などでも対応をしていない事が多くなります。
レスキュープリントでは長尺印刷対応のオンデマンド機を保有し、横長のパンフレット(三つ折りパンフや観音折りパンフレット)も小部数で対応出来る仕組みになっています。

作成したいサイズの伝え方
長尺の用紙を使用した横長のパンフレットを作成する際に、ネット印刷の価格表を見たり、見積りを依頼する場合もあると思います。
価格帯としては縦型のパンフレットよりも、横型のパンフレットは長尺の用紙を使用する分、高くなってきます。したがって、正確な仕上がりイメージを把握し、相手に伝える事が非常に重要になってきます。
サイズ表記には2パターンあり、「見開きサイズ」と「仕上がりサイズ」という表記で分類されます。
では、「見開きサイズ」を意識する場合ではどうでしょう。
仕上がりサイズはA4サイズでも、見開きサイズは縦型の冊子と横型の冊子では大きく変わってきます。
この見開きサイズを意識して価格表を参考にしたり、見積り依頼をする事で、正確な印刷費用を出すことが出来ます。
このサイズの表記を意識する事で「価格表で見ていた価格と見積り価格が全然違う!」という事を防ぐ事が出来ます。
横型折りパンフレットのサイズについて
それでは実際に色んな仕上がりサイズの横型折りパンフレットの見開きサイズを確認していきましょう。
どのサイズの形状もページを大きく左右に広げる事が出来るパンフレットになります。
特に中面のデザインに関しては非常に大きく使用する事が出来、インパクトのある写真やイラスト、フローチャートやマップなど、ページをめくることなく全ての情報を見た人に伝える事が可能です。
今回ご紹介させて頂いているイメージはいずれも紙の中央で二つに折った、二つ折りタイプのパンフレットになります。
同じ要領で折る部分を増やして行くことで三つ折りのパンフレットや観音折りのパンフレットも作成する事が出来ます。
三つ折りパンフレット・観音折りパンフレットについては以下のコラムでご説明をしております。
横型パンフレットのメリットについて
横型のパンフレットのメリットは何と言っても視覚に訴える事の出来るインパクトです。
例えば同じ自動車を紹介するパンフレットを作成する場合、写真を大きく使用し、細かいディテールも見て頂く事が可能になります。
反対に縦型のパンフレットの場合には詳細な仕様や性能などを写真と共に掲載する事が出来ますが、その分どうしても写真のサイズが小さくなってしまいます。
もちろんどちらが良いという事ではなく、どちらにも用途に応じた利点があります。詳細な説明文はお客様の信頼を得るための材料にもなりますし、視覚的に訴えるビジュアルはお客様にイメージとして伝わりやすいものになります。
反対に先ほどもお伝えしたように横型のパンフレットは長尺の用紙を使用する分、縦型のパンフレットよりも少し割高になります。予算に応じて仕様を検討するのもポイントになります。
用途や予算に応じて冊子の向きを決めましょう
今回ご紹介させて頂いたのは横型の折りパンフレットになります。イラストや画像など、データが横長であるものを印刷する上で、より大きくそれらを掲載できる冊子の形状です。
もちろん、今回ご紹介させて頂いたサイズは定型サイズがベースになっています。印刷範囲に収まるサイズであれば自由なサイズで冊子を作成する事が出来ます。
ユニークな形のパンフレットは、手にした時にちょっとした違和感を感じる事になり、その違和感は相手の印象に残るものになります。
横型のデータを冊子にしたいけど、どうしても横型の予算が出ない!という場合には通常の縦型の冊子を横向きに使用して、ページを上下に開いていく「天綴じ」という方法もあります。
こちらの製本方法についてはまた次回のコラムで紹介していきます。
レスキュープリントでは店舗での打ち合わせも可能です
レスキュープリントは岐阜県(岐阜市)と愛知県(名古屋市・一宮市)で合計3店舗を展開しています。東海地区のお客様に関しては店頭にて直接スタッフとご相談、打ち合わせが可能です。最寄りの店舗へお電話頂き、ご来店頂く日時をお伝えいただければスタッフが対応いたします。

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Profile:
坂下大輔
コピンピア一筋21年。会社随一のアイデアと閃きで、社内外に向けたいくつもの企画を成功に導き社長賞を何度も受賞。知識よりも感覚で仕事をするのが好きで、簡単なデザインならデザイナーに依頼せずに自分で作成してしまうことも。社員旅行では宴会ではしゃぎ過ぎる一面も持ちながら、息子の影響でFC岐阜とお寺巡りにはまっている。日本酒が大好きなのに焼酎が飲めないという変わったお酒好き。