印刷方式の違いを知ることは「賢い印刷」の第一歩
チラシ、冊子、パンフレット、記念誌、会社案内、研修資料…。
印刷物を作る場面は、企業・自治体・地域団体・学校など、あらゆる現場に存在します。
しかし、いざ印刷を依頼しようとすると、
「オンデマンド印刷とオフセット印刷、どっちがいいの?」
「小ロットって何部から?」
「品質はどれくらい違うの?」
といった疑問が必ず出てきます。
実は、印刷方式の違いを理解しておくことは、
コストを抑え、納期に間に合わせ、仕上がりの満足度を高めるための“最重要ポイント” です。
レスキュープリント110番では、日々多くのお客様から「どちらの印刷方式が適していますか?」というご相談をいただきます。
この記事では、印刷初心者の方でも理解できるように、オンデマンド印刷とオフセット印刷の違いを徹底的に深掘りし、用途別の最適解までわかる“完全版ガイド” としてまとめました。
オンデマンド印刷とオフセット印刷の決定的な違いは「版」の有無
印刷方式の違いを理解するうえで、最も重要なのが「版(はん)」の存在です。
オンデマンド印刷=版を使わないデジタル印刷
オンデマンド印刷は、レーザープリンターやデジタル印刷機を使い、データをそのまま印刷できる方式です。
版を作る必要がないため、
| 少部数 | 短納期 | 試作 | 可変印刷(宛名・連番) |
に非常に向いています。
オフセット印刷=版を作って大量に刷る方式
オフセット印刷は、印刷するための「版」を作り、その版を使って大量に刷る方式です。
製版・刷版という工程が必要なため、準備に時間がかかりますが、大量印刷で圧倒的にコストが下がり、高品質な仕上がりが得られるというメリットがあります。
オンデマンド印刷のメリット:現代の印刷ニーズに最適化された方式
オンデマンド印刷は、デジタル時代のニーズに非常にマッチした方式です。
メリットその① 小ロット印刷に最適(1部からOK)
版を作らないため、1部から印刷可能。
「イベント用に50部だけ」「試作品として1冊だけ」など、無駄なく印刷できます。
メリットその② 圧倒的な短納期対応
製版や乾燥工程が不要なため、急ぎの案件にも対応できるスピード感があります。
その③ データ修正が容易
「少しだけ内容を直したい」「写真を差し替えたい」といった修正にも柔軟に対応できます。
その③ 可変印刷(バリアブル印刷)が可能
宛名印刷、連番、個別コードなど、一部の内容を変えながら印刷できるのはオンデマンドならでは。
オンデマンド印刷の弱点:大量印刷と色表現はやや苦手
その① 大量印刷はちょっと苦手
オンデマンド印刷は大量の印刷物を作成する場合はオフセット印刷と比べるとコストが高くなってしまいます。数万部印刷したい折込チラシなどはオンデマンド印刷の方式は不向きとなります。仕上がりサイズの小さいカードや名刺については面付の関係上お安くご提示できる場合もありますのでご相談ください。
その② 印刷品質はオフセットに劣ってしまいます・・・
オンデマンド印刷ではトナーと呼ばれるインクの粉を熱とオイルで定着させますので色のベタが多い場合はテカリが出てしまったり、精細な色の表現が不得意だったりします。オンデマンド印刷機の機能がかなり上がってきましたので、ひと昔前とは品質もグッと上がっていますがオフセット印刷には勝てない分野となります。
オフセット印刷のメリット
オンデマンド印刷に対してオフセット印刷では以下のようなメリットがあります。
その① 大量印刷の場合はコストが抑えられる
オフセット印刷では版を用いて印刷を行いますので大量に印刷する場合はコストを抑える事が可能です。そのため、数千、数万という部数が必要となる場合はオフセット印刷がお値打ちとなります。
その② 高品質な仕上がり
オンデマンド印刷のトナー方式と違い、オフセット印刷ではインクが紙にしっかりと定着するため、仕上がりが高品質といわれています。イラストや写真、細かい文字に至るまで鮮明に再現できます。

オフセット印刷のデメリット
次にオフセット印刷のデメリットをご紹介いたします。
その① 少部数印刷には向いていない「コスト」
オフセット印刷ではオンデマンド印刷とは逆に少部数の印刷物になるとコストが非常に高くなります。「チラシを少しだけ印刷したいけど、綺麗に印刷したいからオフセット印刷で頼もう♪」と気軽に依頼すると高額なコストが発生いたします。コストは度外視して、品質をこだわりぬいて作成する場合以外はオンデマンド印刷で作成することをおススメいたします。ちなみにオンデマンド印刷でも十分に綺麗なチラシを作成することが出来ますよ。
その② 納期がかかります。
オフセット印刷では製版する時間やインクを十分に乾燥させる時間が必要になるため、仕上がりまでの納期がかかってきます。お急ぎの場合はおススメできません。
まとめ
この記事ではオンデマンド印刷とオフセット印刷の違いを簡単に説明させて頂きました。
| オンデマンド印刷 | オフセット印刷 |
| 少ロット、少量の印刷物向き | 大量印刷向き |
| 短納期、お急ぎの場合に | 印刷物をじっくり作成する場合に |
| 必要な分だけ印刷できる | 高品質で高精細な印刷物 |
| 大量印刷は割高 | 少量印刷は割高 |
本当に一言で違いを表すのであれば
「小ロットを急いで作成したい場合はオンデマンド印刷、大量に印刷したい場合はオフセット印刷」
という事になります。
印刷品質に関しては先ほども述べたように、オンデマンド印刷機の性能が上がったことで、オフセット印刷と大きな差は無くなってきています。お客様のご予算や使用用途に応じて印刷方式を選んで頂ければ大丈夫です。
「どこまでが小ロットで、どこからが大量印刷なの?」
そういった疑問も当然あるかと思いますので、まずは一度レスキュープリントへご相談ください。専任担当スタッフがご説明させて頂きます。
オンデマンド印刷・オフセット印刷のよくある質問
Q1. オンデマンド印刷は本当に1部から印刷できますか?どんな用途で利用されることが多いですか?
はい、オンデマンド印刷は1部から印刷可能です。
これは「版」を作らないデジタル印刷方式だからこそ実現できる大きなメリットです。
実際にレスキュープリント110番では、以下のような用途で1部〜数十部のご依頼を多くいただきます。
・冊子の試作品(サンプル)を1冊だけ作りたい
・社内会議用に20部だけ必要
・地域イベント用に50部だけ配布したい
・研修資料を年度ごとに少しずつ更新したい
・写真集や作品集を少部数で作りたい
オンデマンド印刷は「必要な分だけ印刷できる」ため、在庫リスクがゼロ。
印刷物を無駄にしないという点でも、非常に現代的な印刷方式です。
小ロット印刷をご検討の方は、まずはお気軽にご相談ください。
Q2. オフセット印刷は何部からがお得ですか?部数によってどれくらいコストが変わりますか?
一般的には 1,000部以上 になるとオフセット印刷のコストメリットが大きくなります。
理由は、オフセット印刷では「版」を作るための初期費用がかかるためです。
しかし、版さえ作ってしまえば、刷れば刷るほど1部あたりの単価が下がるという特徴があります。
たとえば…
・500部 → オンデマンドの方が安い場合が多い
・1,000部 → オフセットが有利になり始める
・3,000部 → 明確にオフセットが安い
・10,000部 → 圧倒的にオフセットが安い
また、チラシのように「薄紙で大量に刷る」印刷物は、特にオフセット印刷が強い分野です。
部数と仕様によって最適な方式は変わるため、まずは見積もりをご依頼ください。
Q3. 写真が多い冊子やパンフレットは、オンデマンド印刷とオフセット印刷どちらが向いていますか?
結論から言うと、最高品質を求めるならオフセット印刷が最適です。
オフセット印刷はインクが紙にしっかり浸透するため、写真の階調や色の深み、グラデーションや細かいディテールなどが非常に美しく再現されます。
ただし、近年のオンデマンド印刷機は性能が大幅に向上しており、「一般的な用途では十分綺麗」というレベルに達しています。
実際にレスキュープリント110番では、地域PR冊子、研修資料、会社案内、文集など多くの冊子がオンデマンド印刷で問題なく仕上がっています。
「品質重視か、コスト重視か、部数はどれくらいか」これらを踏まえて最適な方式をご提案します。
Q4. 急ぎの納品が必要な場合、どちらの印刷方式が向いていますか?
圧倒的に オンデマンド印刷 が向いています。
版を作る必要がなく、インクの乾燥時間が不要、データ確認後すぐ印刷に移れるという点からも、タイパが良い印刷方式という事が言えます。
一方、オフセット印刷は、製版や乾燥に時間を要するため、短納期の印刷物には不向きという事が言えます。
Q5. 印刷方式の判断が難しいのですが、相談すると何を教えてもらえますか?
レスキュープリント110番では、「どちらの印刷方式が最適か」を判断するために、必要部数や希望納期を丁寧にヒアリングします。
これらを総合的に判断し、最もコストパフォーマンスが高く、目的に合った印刷方式をご提案します。
「とりあえず相談したい」という段階でも大歓迎です。
Q6. 冊子印刷はオンデマンドとオフセットどちらが多いですか?
冊子印刷においての印刷方式の使い分けは用途というよりも部数に左右されることが多くなります。
【小ロット冊子 → オンデマンド印刷】 【大量冊子 → オフセット印刷】
という使い分けが一般的です。
冊子はページ数や紙の種類によっても最適な方式が変わるため、仕様をお伺いしたうえで最適な印刷方式をご提案します。
Q7. 色校正はできますか?オンデマンドとオフセットで違いはありますか?
はい、色校正は可能です。ただし、印刷方式によって内容が異なります。
● オンデマンド印刷の色校正
本番と同じ印刷機で出力するため、
実際の仕上がりに非常に近い色校正 ができます。
小ロット冊子や短納期案件では特に有効です。レスキュープリント110番では無料事前サンプル作成サービスがあります。
● オフセット印刷の色校正
「本機校正」と呼ばれる方法があり、実際の印刷機で校正刷りを行うため、最も正確な色確認 ができますが、版の作成が必要になるためサンプル作成の費用が高くなるというデメリットがあります。
Q8. 紙の種類はどちらが多く選べますか?
一般的には オフセット印刷の方が紙の選択肢が多い です。特殊紙や厚紙など、幅広い紙に対応できます。
一方、オンデマンド印刷も近年は対応紙が増えており、コート紙やマットコート紙、上質紙や色上質紙など、一般的に使用されるような印刷用紙は網羅しています。
Profile:
坂下大輔
コピンピア一筋21年。会社随一のアイデアと閃きで、社内外に向けたいくつもの企画を成功に導き社長賞を何度も受賞。知識よりも感覚で仕事をするのが好きで、簡単なデザインならデザイナーに依頼せずに自分で作成してしまうことも。社員旅行では宴会ではしゃぎ過ぎる一面も持ちながら、息子の影響でお寺巡りにはまっている。日本酒が大好きなのに焼酎が飲めないという変わったお酒好きの43歳。

